介護の現場では悪循環が起きている

介護の現場では、職員同士や利用者である高齢者と様々な人間関係のトラブルが起きています。その中でも問題視されているのが、モラハラです。

介護現場でのモラハラの特徴としては、人手不足からのストレスや認知症などの病気からくる人格攻撃が挙げられます。特に介護は職員がチームとなって仕事をする必要があるので人間関係がほかの職種と比較すると密接になっており、どうしても人間関係を切り離せない部分があるのです。そこに人手不足からくる仕事の忙しさが祟ってストレスをためやすくなってしまい、ストレスを発散するために自分よりも立場の弱い人間や何も言わない同僚を相手に嫌がらせをしてしまうというケースが多くなっています。

また介護の現場では同僚同士のモラハラが多いのですが、それ以外にも高齢者からのモラハラもあると言われています。このためモラハラを受けた被害者はどうすることもできずに退職してしまったり、うつ病になってしまうなど精神面で体調を崩してしまうのです。

このように箱庭のような状態で仕事をしなければいけない介護職の人たちはモラハラ発言をしやすく、閉鎖的な環境であるためになすすべがないという人が多いです。このため結果的に退職を余儀なくされて離職率を高める結果となり、さらに人手不足が進行してストレスをためてしまうわけです。このため結果的に、モラハラを悪化させる循環が起きている施設は珍しくないと言われています。